バースト機能
低速通信時でも快適に使える?初速が速いバースト機能とは?
格安スマホは月々の契約データ量をオーバーすると、通信速度が著しく低下してしまいます。
この状態では検索やブラウンジグはおろか、SNSやメールの送受信でもストレスを感じるほどの通信速度になってしまいます。
通常この状態になると、ユーザーは翌月まで低速状態で我慢して使うか、有料で通常速度に戻すかの2択を迫られます。
しかし、契約している格安スマホが「バースト機能」に対応していれば、低速状態でもある程度は快適に通信することが可能です。
バースト機能とはどのような機能なのか?
格安スマホにおけるバースト機能とは、低速利用時でも初速だけは速いスタートダッシュのようなシステムです。
格安スマホの低速利用時には、常時128kbps〜200kbpsに通信速度が制限されますが、バースト機能がある場合は最初の数秒間だけ通常速度で処理されます。
つまり、データ量がそれほど多くないブラウジングやSNS、メールの送受信程度なら、初速である程度のデータが読み込まれるので、結果として低速時でも快適に利用することができます。
このバースト機能を初めて導入したのは「IIJ mio」と言われており、現在では複数の格安スマホがバースト機能を導入しています。
バースト機能が有利に働く場合とそうではない場合
ホームページのブラウジングやSNS、メールの送受信などのテキストベースのサービスにおいてはバースト機能はかなり有効です。
バーストされている間にほとんどのデータが読み込まれるので、低速時でも通常時とそこまで変わらない感覚で利用が可能です。
反対に、各種データのダウンロードや動画サービスなど、継続的に通信することが必要な処理においてはバースト機能はあまり意味をなしません。
いくら初速が速くても、その後は低速通信となるので、結果としてデータのダウンロードがストップしたり、動画の再生が止まるなどの現象が起こります。
バースト機能があれば意図的に低速状態にすることでデータ量の節約が可能
格安スマホの中には、通信速度の切り替えができる会社もあります。
月々のデータ量をオーバーしたわけではなく、ユーザー自身が意図的に通信速度を低速状態にすることにより、通常速度のデータ量を節約することが可能になります。
つまり、バースト機能がある格安スマホであれば、SNSやメールの利用であれば低速時でも快適に利用することができるので、処理する内容により通常速度と低速を使い分けてデータ量を節約することが可能です。
バースト機能を初めて採用した「IIj mio」では、この使い方が可能です。
バースト機能がある格安スマホ一覧
IIJ mio:バースト転送
- 通常速度と低速の切り替えが可能(クーポンのON・OFF)
- バースト機能を採用した元祖の会社
- SNS程度なら低速でもかなり快適に使える
Nifmo:バースト転送機能
- 150KBまでのデータがバースト処理される
- もともとの通信速度が速いのでバーストも快適
- 通常速度と低速の切り替えが出来ない
OCNモバイルONE:バースト転送機能
- 通常速度と低速の切り替えが可能(ターボ機能)
- バースト時の最大速度が262.5Mbpsとかなり速い
- SNS程度なら低速でもかなり快適に使える
エキサイトモバイル:バースト転送
- 通常速度と低速の切り替えが可能
- SNS程度なら低速でもかなり快適に使える
mineo(マイネオ):バースト転送
- 専用アプリで通常速度と低速の切り替えが可能(mineoスイッチ)
- 公式サイトにはバースト機能の記述はない
- 公式コミュニティサイト「マイネ王」のスタッフの書き込みでバースト機能が発覚
UQモバイル:バースト転送機能
- 通常速度と低速の切り替えが可能(ターボ機能)
- au系格安スマホでは貴重なバースト機能
- SNS程度なら低速でもかなり快適に使える